2010年04月24日

英EMIのレーベル変遷(その2)

 
前回に続き英コロムビアのレーベル変遷。

SAX2540以降、SC(セミサークル)、ハーフムーン、
半円赤とも呼ばれている。昨日も書いたが2526、2532
もこのレーベル。

3SAX5281.jpg
3.SC(SAX5281)

レーベルデザインが大きく変わり、寂しいものがあるが、音質
は実に豊かで魅力的。

BS盤よりは透明な空間への広がり感はやや後退するが、その
分重量感が増して、厚みのある音になっている。と言葉に書く
と差が大きいように感じるが、気にするほどではない。

BSの再発でもこのレーベルなら十分満足できると思っている
くらいなので、どうしても欲しいもの以外の、ちょっと聴きた
いものならこのレーベルで済ましている。


次に音符スタンプと呼ばれているこのレーベル。

4SAX2389L.jpg
4.SAX2389

このレーベルは再発盤しか持っていないのだが、本レーベルの
初版はあるのでしょうか?

再発盤の音質しか知らないが、このレーベルはBS盤の素晴ら
しさを認識させるために作ったのか? と思うほど音質が劣り、
”EMIは再発のたびに痩せた音になってくる。”という評価
はこのレーベルを聴けば納得してしまう。

音質が悪いだけならまだしも、音質が悪いと、演奏まで熱気が
なくなり、作品の印象を変えてしまうので困ってしまう。


国内盤から海外盤に、海外盤でも初期盤に進んでいくと、その
音質の素晴らしさに感動し、後戻り出来なくなる。

ここまではいいのだが、国内盤で演奏を気に入って愛聴盤にし
たはずなのに、初期盤を知ってから国内盤を聴くと、演奏まで
血の気や肉感的な膨らみがなくなり、聴けなくなるというのは
考えようによっては不思議な話。

何しろ演奏そのものは変わっていないのだから。

 本当に演奏を、音楽を聴いているのか?
 音質しか聴いていないのではないか?

と自問自答したものの「そうだ!」とも「いや、違う!」とも
キッパリと答えられない。


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posted by メタボパパ at 00:01| Comment(5) | TrackBack(0) | レーベル EMI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月23日

英EMIのレーベル変遷(その1)

 
英EMIは1931年に英コロムビアと英グラモフォンが合併し、
Electric and Musical Industries Ltd(EMI)として
設立された会社。

ステレオ初期、英コロムビア系はSAX、英グラモフォン系は
ASDで始まるナンバーを付け、レーベルデザインも全くの別
物になっている。

各レーベルで所属する演奏家が異なり、SAXはクレンペラー、
カラヤン、ジュリーニ、セル等、ASDはビーチャム、ケンペ、
バルビローリ、クーベリック等、理由はよく分からないが、ど
ちらにもいるのが、クリュイタンス、サージェント等。

SAXは非常に澄んだ空間感を、ASDは重量感、実体感とい
ったものをより意識させる音で、同じ会社でもレーベルによっ
て音に違いがあると思う。(どっちも魅力的な音です)

レーベルと番号については、アナログ誌25号120〜121Pにも書い
ていますし、ステレオサウンド174号のベーレンプラッテの広告
ページでも同じことが書かれているので、結構確度は高いと思
います。


英コロンビア編

1SAX2350L.jpg
1.BS(SAX2350)

BS(ブルーシルバー)とか、”メロン盤”なんていう愛称もあ
り、海外ではTS(ターコイズ・シルバー)とも呼ばれている。

2252〜2539がこのデザイン。 2526、2532は
次のSC(セミサークル)がオリジナルレーベルになる。

このBS盤は同じデザインで、レーベル部に若干凹凸の異なる
盤の2種類がある。


2SAX2446-50.jpg
2.BS(SAXS 2446)

外周と内周の2本のシルバーのリングがあり、この内周部分に
膨らみのあるのが1.、フラットなのが2.、写真では分かり
にくいですが、1.の方は9時から12時の間が光っているので
膨らみが分かるかと思います。

手持ちでは、1.は初期(2200〜2300番台)の方に見
られ、これ以降(2400番台以降)はフラットになっている
のですが、詳細は不明。

音については、私の耳ではその差が聴き分けられないし、圧倒
的なBSの魅力溢れる音の前には、どっちだろうと気にせずに
聴いています。

ちなみに、2.のSAXSとSが後ろについているのは片面の
みに溝を切られたレコードでシングルのSだと思います。

このクレンペラー指揮/バッハ:マタイ受難曲を聴いて完全に
ノックアウトされ、初期盤にどっぷりとハマリ、抜け出せそう
にない。

もっとも、抜け出す気などさらさらないのですけどね。

つづく

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posted by メタボパパ at 00:14| Comment(0) | TrackBack(0) | レーベル EMI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月16日

ビショップ=パーカー録音

 
初期盤を収集し始めた頃、海外から送られてくるリストには
オーディオファイルという項目があって、そこには、必ずと
いっていいほど、ビショップ=パーカーという名前が載って
いた。

指揮者や、作曲家と関係なくその名前が載るので、どういう
意味か分からず、師匠に質問すると、

 あぁ、これはEMIのプロデューサーとエンジニアの
 名前で、このコンビの録音は優秀盤が多いんですよ。

と言われた。

しかし、当時はEMIのステレオはクレンペラー中心だった
ので、70年代のレコードには目もくれずにいた。(それほど
BS盤のマタイの音のよさに驚いたということ)

少しずつBS、WG、SCのEMI盤と、SDのRCA盤、
WBのDECCA盤、6目、2目の米コロムビア盤が集まり
出すと、70年代にも目がいくようになる。

しかも50〜60年代に比べると価格も低めだし、盤質も良好盤
が多いので、集め始めるとレコード枚数がどんどん増えるこ
とになる。

しかも、リンマジックLP12と70年代のレコードは相性が
よく、ピタッとくるので、今でも増加の一途を辿っている。


70年代のEMIのレコードジャケットの裏表紙を見てみると、
プロデューサーとエンジニアの名前が載っているので、誰と
誰のコンビかが分かる。

B&P.jpg
こんな感じです

EMI:ASDレーベルで70年代のボールト、ジュリーニ、
プレヴィンのレコードだったらなら、ほとんどがこのコンビ
であり、その音質も素晴らしいはず。

ただ、ジュリーニ、プレヴィンのスパイスの効いた鮮烈な金
管群、地を這いながら広がる低音といった70年代録音に対し、
ボールトの録音は指揮のせいなのか、録音を意図的に変えた
のかは分からないが、前にガッと出る音ではなく、一歩引い
た行き感が際立つ録音で60年代からの流れを感じる。

B ASD3649i.jpg
ボールト/ホルスト:惑星の見開きジャケ写真
(左からビショップ、ボールト、パーカー)
英EMI ASD3649より


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posted by メタボパパ at 00:36| Comment(0) | TrackBack(0) | レーベル EMI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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