2010年04月12日

花から花へ 〜 フランソワ/クリュイタンス/ラヴェル:ピアノ協奏曲

 
1931年、ラヴェルは二つのピアノ協奏曲を書いている。

左手のための協奏曲の作曲依頼を受け、ピアノ協奏曲ト長調も
ほぼ同時平行して作曲したという。

左手の...はジャズ的、ト長調はモーツァルトとサン=サーンス
風(作曲家自身も言っている)と言われている。

評論家の書かれている通りだと思うのですが、私はこの二曲は
ボレロの特徴がいい塩梅で二つに分かれて出来た、ラヴェルら
しい曲ではないかと思っている。

ラヴェルのボレロはリズムと主題が繰り返され、音色と音量が
変化していく曲で、そこから美しい旋律が生みだされているか
らこそ名曲だが、一歩間違えば(というよりバレエの通りに)
発狂して死に至る曲だと思う。

このボレロの内、左手の...はリズム寄り、ト長調は音階寄り
に別れ、それぞれ新たな旋律を生み出したのがピアノ協奏曲な
のではないかと素人ながら考えている。

SAXF136j.jpg  SAXF136.jpg
フランソワ/クリュイタンス/ラヴェル:ピアノ協奏曲
仏コロムビア SAXF136

フランソワのピアノの音色は何故か甘い蜜の味がする。

そしてこの二曲をフランソワの演奏で聴いていると、ボレロか
ら分かれ、それぞれ別の美しい花を咲かせた花畑の中を自由自
在に花から花へと飛び回るチョウの光景がいつもイメージとし
て出てくる。


にほんブログ村のピュアオーディオとクラシック鑑賞に参加しています。
素敵なブログが沢山あります。 よろしければ覗いてみてください。

にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ  にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

人気ブログランキングにも参加しています。
こちらにも素敵なブログが沢山ありますので覗いてみてください。

人気ブログランキングへ  人気ブログランキングへ

音楽ブログランキングにも参加し始めました。
重複するブログもありますが、こちらも覗いてみてください。

音楽ブログランキング


   
posted by メタボパパ at 00:45| Comment(0) | TrackBack(0) | レコード紹介:N〜R | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月14日

浅田真央ちゃんとトゥーランドット


いよいよ、バンクーバーオリンピックが開幕。

いつもは自分が日本人であることを特別に意識することは少ない
が、オリンピックやワールドカップがあると

 ガンバレ! 日本!

と応援してしまう。

今回のオリンピックの注目は何といっても”浅田真央”ちゃん。

前回のトリノオリンピックでは年齢制限の関係で、出場できなか
ったので、是非とも金メダルを取って欲しい。

しかし、4年前の真央ちゃんはスケートが楽しくて仕方ないよう
に見えるが、最近の真央ちゃんは、勝つことが必須になっている
ので、真央ちゃんの受け応えを聞くたびに可哀想に思えてくる。

韓国のキム・ヨナ選手は、お国柄、負けたらどんなバッシングを
受けるのかと思うと、さらに可哀想に思えるけど...

前回のトリノオリンピックで日本のメダルは1個。

そう、あのイナバウアー(正確にはレイバックイナバウアーとい
うらしい)で荒川静香が取った金のみ。

ここで使われた曲がプッチーニのトゥーランドット。

4年前、真央ちゃんを出場させなかったスケートで金が取れて良
かったと、人ごとながらホッとしたのを思い出す。

という訳で、今回はトゥーランドットを紹介します。

SAN159-61j.jpg  SAN159-61.jpg
M=プラデッリ指揮/プッチーニ:トゥーランドット
英HMV SAN159−61

プッチーニは作曲半ばにして他界したため、終盤の一部は他の方
がまとめたという話を知ってしまったからか、何となく最後は、
無理やりまとめちゃった感があるのですが、スケートで使われた
所以外にも聴き所もたっぷりあってお薦めです。

氷の心のトゥーランドット姫の声はカラスも好きですが、ニルソン
の力強い声もイメージに合っていると思います。


一応、金メダルにかけて、ゴールド・ホワイトのレーベルにした
のですが、気づいて頂けましたか?


浅田真央ちゃんのハチャトリアン:仮面舞踏会はオリンピックの
結果が出てからということで。

posted by メタボパパ at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | レコード紹介:N〜R | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月01日

親父とプレヴィン/ラフマニノフ:交響曲第2番


私の父は認知症で、今は施設に入っている。

おかしくなり始めたのは約8年前、まじめな仕事人間だった父
が退職したにも関わらず、ゆっくり過ごすことが出来ず、毎日
スーツを着て会社に行こうとしたのだそうだ。

本を読んだり、音楽を聴いたり、オーディオやゴルフなど、楽
しむ趣味は多い方だったのに、会社を辞めてから、何もしない
で過ごしていると言う。

丁度、息子が生まれた時で、その頃はまだ話が出来たのだが、
旅行したり、夫婦二人でコンサートに行ったり、色々な人と接
するような、趣味の幅を広げたらどうかと説得したが、父から
出てくる話は仕事の実績ばかり...

京都に転勤し、盆暮れぐらいしか会えなくなった頃には、会う
たびに言葉がしゃべられなくなっていった。

脳を鍛えるため、漢字の読み書きや、計算問題をやったようだ
が、結局は病状の進行を抑えることは出来なかった。

そのうち、今までお世話になった人たちに、お金を渡したり、
なぜかペットボトルの水をあげるといった変な行動をとるよう
になった。

まだ、人にあげているうちは良かったが、万引きをするように
なり、ピック病と診断された。

知らないうちに家を抜け出し、商品を持って帰って来てしまう
ので、母が見つけては、近所のスーパーに商品を持って謝りに
いく日々が続いた。

日中しか行動しないので、最初はデイサービスに日中は預けて
いたのだが、症状が悪化し、母一人では祖母と父の面倒を見る
ことが手に負えなくなり、施設に預けることにした。

この時、母は

 自分一人で頑張る。大丈夫だから。

と最後まで言っていたが、老々介護はハタから見てても本当に
大変。そこで何度も説得して無理やり入れさせた。(母は今で
も気にしているが、入れて本当に良かったと思う。)

実家に帰ると、そんな父に会いに家族みんなで施設に行くのだ
が、話も出来ない父が機嫌が良かったのか鼻歌を歌っていた。

その曲がラフマニノフ:交響曲第2番の3楽章のメロディ。

映画好きでもあった父が好きだった曲だ。

子供の頃よく聞かされ、耳に残る甘美なメロディは子供でも分
かりやすい。

そのレコードがプレヴィン指揮、ラフマニノフ:交響曲第2番
だった。

ASD2889j.jpg ASD2889.jpg
プレヴィン/ラフマニノフ:交響曲第2番
英EMI ASD2889

70年代、EMIはプロデューサーとエンジニアに恵まれ、50、
60年代とは異なるが、新たな魅力溢れる録音を多数残した。

中でもビショップ、パーカーのクリストファー・コンビが有名
だが、このロバート・グーチの録音も素晴らしい。

少しナヨっとしたプレヴィンの指揮も、濃厚な味わいが、適度
な濃さで、この曲に合っていると思う。


話も出来ないし、息子を認識しているのかどうかも分からない
が、音楽だけは忘れていないって不思議。

脳が収縮しても、影響を受けないのか、偶然そこが機能してい
るだけなのかは分からないが、”音楽の力”と信じたい。

posted by メタボパパ at 01:10| Comment(0) | TrackBack(0) | レコード紹介:N〜R | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。