2010年05月02日

ヤア!ヤア!ヤア!ついにマタイがやってきた 〜リヒター/バッハ:マタイ受難曲

 
バッハのマタイ受難曲といえば、真っ先に挙がるのはやはり
K.リヒターだろう。私的にはリヒターとクレンペラーの2組
があれば、他のマタイはいらない。

英コロンビアBS盤のクレンペラーは運良く手に入れ、以前
バッハ マタイ受難曲で紹介したが、なぜかリヒターの初期盤
だけはあまりお目に掛からず、待つこと幾年月。もう縁がな
いのかと思っていたら、この度ようやくオークションで落札
出来た。

198009jb.jpg
K.リヒター/バッハ:マタイ受難曲
独アルヒーフ 198 009-12 SAPM

国内盤は中学の頃からすでに家にあったので、対訳を見なが
ら一生懸命内容を理解しようとした。しかし元々アホな人間
が、そのまま読んでも理解できない聖書の言葉を、音楽を聴
きながら追ったところで分かるはずがない。

ある時、言葉を追うのに必死で、まるで音楽を聴いていない
ことに気づき、それ以来、対訳を見ずに聴くようになると、
意味は分からずともその素晴らしさを知ることが出来た。

確かにこの曲は長いし、難解でちょっと聴いただけではその
よさが分かりにくい。しかし、繰り返し聴くことでこの偉大
な名曲の片鱗にようやく気づくことができる。

それでも、その当時のレコード解説書(対訳)を見ると、レ
コード面が変わる箇所や、好きな曲のところに丸印が付いて
いたりして、真剣にこの曲に対峙していた純粋な音楽青年の
微笑ましい姿が目に浮かぶ。

しかも、当時丸印を付けていたところは、今も変わっていな
いので少々驚いた。少年の心にも同じように響いていたのか、
はたまた成長していないのかは分からないが...

印.jpg
こんな感じです。全曲を通じて隙のないこの曲の最も緊迫す
るのは、やはりイエスのはりつけ場面の6面ですよね。それ
だけに第58曲のアリアは心に沁み涙なくしては聴けません。

宝くじの当選番号を見るときくらいしか”神様”にお願いし
ない私でさえ、このマタイを聴くと”神”の存在、偉大さを、
壮重で敬虔な調べから意識せざるを得ないし、自分でもよく
分からない何かに対し、懺悔し、神の子として許しを乞い、
浄化され癒されている。

こんなに素晴らしい音楽を聴いて、心の奥底から湧き上がる
感動を抑えることなどとても出来やしない。


さて、やっと手に入れた初期盤の肝心の音なのだが、これが
思ったほどではなくて、少しガッカリ。元々持っていたレコ
ードと大差がない。

期待が大きかった分、”もっといい音のはず”と思い込んで
いたからかも知れない。

あるいはこの偉大な名曲の前では、初期盤と2ndの音質差
なんて些細なことなのかも知れない。そもそも、この曲を聴
きながらレコードの音質について考えられない。そのくらい
いつも没頭して聴いてしまう。

何しろ第1曲の序奏を聴いているだけで、次々とコラールや
アリアが出てきて、終曲までいっちゃうので、すでにマタイ
受難曲の世界にに入り込んでしまうのだから。

レコードは何度も繰り返し聴くことで、自分だけの名盤とし
て光り輝く存在に必ずなると信じている。そういう意味で、
マタイはレコードに相応しい曲ともいえる。

聴き込んでこそ名盤!ですもんね。


驚いたのは、第78曲の終合唱を聴いているときに、奥さんが
ネックレスを人の前でブラブラさせ、

 あなたは眠くなーる。

と”のだめ”のまねをしたこと。

この曲を聴いているのにそんなことを考える人って何者!って
思ったけど、この素晴らしさの片鱗にもまだ気づいていない
だけなのだろう。

そんな奥さんだけど、庭いじりは大好きで、小さな庭に最近花
が咲き始めました。
1チューリップ.jpg


にほんブログ村のピュアオーディオとクラシック鑑賞に参加しています。
素敵なブログが沢山あります。 よろしければ覗いてみてください。

にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ  にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

人気ブログランキングにも参加しています。
こちらにも素敵なブログが沢山ありますので覗いてみてください。

人気ブログランキングへ  人気ブログランキングへ

音楽ブログランキングにも参加し始めました。
重複するブログもありますが、こちらも覗いてみてください。

音楽ブログランキング


  
posted by メタボパパ at 00:19| Comment(6) | TrackBack(0) | レコード紹介:A〜D | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは!はじめまして^^

峻厳なマタイと、包容力溢れるマタイ。どちらも大好きな私ですが、この初期盤、どんな音がするのか、一度は聴いてみたいです。メタボパパさん、うらやましすぎます。いいですね〜><;;

他の記事も読ませていただき、とても勉強になりました。今後ともよろしくお願いします^^
Posted by たこ at 2010年05月02日 23:27
たこさん

はじめまして、
コメントありがとうございます。
レコードが届き、箱から出す瞬間はいつもワクワクします。でも、その前に奥さんから「また何か届いているわよ」の一言がキツイです。
日時指定で、奥さんのいない時間帯っていう欄があるといいのですが...
これからもよろしくお願いします。
Posted by メタボパパ at 2010年05月03日 00:48
やはり、マタイは凄い作品ですね。
キリスト教の知識も、言葉も解らない私にも尋常ならざるドラマが伝わって来ます。
「もっと日常的にマタイを聴こう!」運動を一人でやっておりまして(笑)、時々色々な演奏で聴いております。
リヒター盤は新盤をLPで持っているのみで、旧盤を早く入手したいと思っています。
Posted by golf130 at 2010年05月03日 09:28
golf130さん

コメントありがとうございます。

>「もっと日常的にマタイを聴こう!」運動。
とっても素晴らしいことだと思います。

私も無宗教に近いのに、マタイを聴くといつも感動してしまいます。海外の信者の方々が聴かれたとき、どれほどの感動なのかと思うことがあります。
Posted by メタボパパ at 2010年05月03日 10:04
はじめまして、前の記事なので迷ったのですが、コメントさせて戴きます。
私もリヒターのマタイ旧盤が好きで、色々(10セット位)購入しました。
ドイツの完全なオリジナル盤の入手は出来ていないとは思いますが、初期盤はモノを中心に5〜6セット入手しました。
結論は、日本グラモフォンから発売された、SLAM-3/6が一番良い音がしました。
この番号も3セット程買い求め、聞き比べましたが、重いフラット盤が良いようです。
また、モノラル盤もドイツ盤より、日本グラモフォンから発売された、LAM番号が上と判断しています。
ただ実際には、レコードが輸入盤か、少なくともスタンパーをアルヒーフで製作したのではと、推察しております。
機会がありましたら、是非ご確認下さい。
Posted by おぺれった at 2011年01月01日 18:37
おぺれったさん はじめまして

明けましておめでとうございます
私が持っていた国内盤は直輸入原盤でかなり後期の
物だと思います。
SLAM-3/6は全く聴いたことがないので、手に入れら
れたら、確認したく思います。
フラット盤は難しいかも知れませんが...

どんなに古い記事でも、コメントは大歓迎ですし、
おかしなことを書いていたらどんどんご指摘下さい。

今後とも宜しくお願い致します。

Posted by メタボパパ at 2011年01月01日 23:06
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。