2010年01月29日

いい音とは?(その7)


定位の不安定さが気になる日々が続き、グライコで調整しつつ
も改善されないまま、ステレオサウンドの取材を受けた。

その音を聴いた石井先生は、

 そんなに定位は悪くない。オケも落ち着いた音でなかなか
 いい感じです。でも、迫力はやはり足りないかな。

と仰った。石井先生のご持参されたCDも聴いての感想だ。

 でも、これだと定位がおかしくなるんです。

と、モーツァルト:魔笛の夜の女王のアリアを聞かせると、よ
うやく定位の不安定さを理解して頂けた。

 それでは、測定してみましょう。

ってことになり、Lchを測定し、Rchを測定すると、

 あれ? おかしいな。 もう一度測定します。

と仰って、Rchを測定し直した。

 やっぱり、おかしい。

測定結果を見ると7、8KHzに異常なピークが出ている。

 もしかして、これですか?

と言って、Rchのツィーターの凹みを見せると、これではピ
ークが出たままになるため、このままでは取材にならない。と
いうことになって、急きょ石井先生にツィーターの凹みを直し
て頂く事になった。(修理の状況は以前ブログに記載済。)

振動板の凹みを修正した後のデータがステレオサウンド172号
の269ページに載っているが、表3で高域のRchが全体的に
下がっているのは、異常ピークがあったので聴感上揃えるため、
グライコでRchの高域を下げていたからだ。

ツィーター修理後のグライコを通さないデータは次の表4にな
るが、ツィーターの凹みさえなければ、高域に関して左右が揃
っていたのには驚いた。

そして、石井先生が調整された後の「いい音の特性」は、ハッ
とするほど”いい音”で、先生に

 何か気になる点があったら言ってください。

と仰られたが、気になる点がないほどだった。低音をかなり持
ち上げたので、ブーミーな音になるのでは?と危惧したが、そ
れどころかよく弾むダンピングの効いた音だし、迫力があって、
揺るがない定位、落ち着いた高域と実に見事なバランスで、こ
の測定と調整の繰り返しで、音がかなり変化し、これほど心に
響くようになるのかと驚いた。

次いで、アキュフェーズDG48を使って、フラットな特性、
高音を下げた特性等々、数種類聴かせて頂いた。

いくら左右の特性が揃っていてもフラットではシャリシャリし
た感じが付きまとって、聴いていられない。また、高音を下げ
たのも低音が物足りなく感じる。

やはり、ベストは「いい音の特性+三つ山特性」だと確信した。


取材後、1週間ほどアキュフェーズDG48をお借りできたの
だが、この時の体験は短い期間だったが色々と勉強になった。
(この件については別の機会に書こうと思います。)

こういったイコライザーを導入することについて不信感を抱く
気持ちも分かるし、アキュフェーズDG48の場合、アナログ
→デジタル→アナログと変換することを嫌うのも分かるが、レ
コード再生だって、振動→電気→振動って変換しているのだか
らそんなに気にしなくてもいいんじゃないかと思う。

最近はテクニクスSH8075を使って少しずつ高域を上げた
り、低域を増減したりして、自分の理想の音を目指している。
(浸透力のある強さだけはどうしても得られないんですよね)

さて、ここまで個人的な体験談を元に”いい音”について書い
てきましたが、次回でいよいよ最終回、うまくまとめられると
いいのですが... 

  
posted by メタボパパ at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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