2010年08月07日

安っぽいスリーヴ 〜 カラヤン/ヴェルディ:アイーダ

 
レコードは演奏者をはじめ、エンジニア、プロデューサー等々
多くの面々の努力によって作られている。

彼らはいわば録音に係わる当事者。レコードという作品への
想いが強いことは想像に難しくない。

一方レコード会社の経営陣は、売れる、儲かるということを主
にしているのは当然のこと。

スリーヴ(ジャケット)の担当は上記のどちらに属するのだろ
うか?

以前紹介した米RCAのソリアシリーズなどは前者側の立場
でいうなれば、レコード愛好家よりの目線に立っている。

英DECCAのスリーヴ担当者は残念ながら後者側に属し、
コストダウンを旨としていた。

企業とすればムダを省くことは重要なことだし、悪いことでは
もちろんない。が、レコードという作品においてはどうしても
非難したくなってしまう。

カルショウはその著書「レコードはまっすぐに」の中で、

 安っぽい。私たちと音楽家たちが録音で達成しようとした
 ものとは、どう見ても正反対の代物だった。
 ....たちの悪い冗談だった。

と書いているのがこのレコードのスリーヴ。

〜 sleeve.jpg
カラヤン/ヴェルディ:アイーダ
英デッカ SXL2167−9

何となくツメ切りを入れるケースに似ていて、他にBoxタイプ
もあるが、何れにせよ、この曲最高とも称されるレコードの顔
としては寂しいものがある。

今やCDすら配信音楽の影響で売り上げが落ちている有様
なのだから、必要なところまでコストダウンするのではなく、
所有欲を駆り立てる作品を世に出すべきではないだろうか。

そういう作品こそ永遠に輝きを失わないのだと信じたい。

だからといってあまりにも高価になってしまったら意味がない
のだけど。


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posted by メタボパパ at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | レコード紹介:S〜V | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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