2010年05月25日

どれがベスト?(その2) 〜 ボールト/ホルスト:惑星


昨日の続きで、エイドリアン・ボールトのLP4枚の聴き比べ。
二枚の米WESTMINSTER盤の比較では断然モノラルの
方がいい。

三番目は英HMVのSC盤。

3ASD2301j.jpg
英HMV ASD2301

久しぶりに聴くと「アレ?こんなだったかな」と思うくらいの
スローテンポ。弦、管、打楽器の呼吸がズレる箇所が所々目立
つ。聴き進むうちにテンポには慣れたが、ズレの違和感は最後
まで残り、聴き馴染んだ演奏だっただけに意外な結果。

音も本盤よりサージェントのWG盤の方が数段上なので、演奏
に違和感を感じてしまうと所有する必要性がなくなる。


最後は英EMIの白黒スタンプ盤。

以前、ビショップ=パーカー録音で紹介したもの。

4ASD3649j.jpg
英EMI ASD3649

前回以上にスケールの大きい演奏ながら、ビシッと決めるとこ
ろを決めるので爽快感もある。ゆったりと静かに音楽が淀むこ
となくスムーズに流れ、全曲を通じて一貫性があり、ここまで
徹底してもらうと聴いていて気持ちいい。

録音も派手な感じが控えめできわめて自然。決してレンジが狭
いのではなく、必要ならばいくらでも出せますよ。みたいなゆ
とりと底力を感じる。


4種の比較では78年録音の演奏が最もよく、以下53年、66年、
59年となる。66年録音はよく聴いたレコードだったので、今回
こんなに違和感を感じるとは思わなかった。


ボールトはビーチャム、バルビローリの陰に隠れ、彼らの没後、
70年代に注目された感がある。確かに米ウエストミンスターや
英デッカをはじめ多くのレーベルに録音し、ヘンデルのメサイヤ
等の名演を残したが、やはり彼らと比べると人気は今ひとつ。

今ボールトのCDがどれほど発売されているのかは知らないが、
奇を衒わず、肩の力の抜けたさりげない指揮で地味ながら滋味
に溢れ、エルガーやヴォーン・ウィリアムズといった英国音楽
だけでなく、ブラームスやワーグナーといったところも是非聴
いて頂きたい。


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posted by メタボパパ at 00:01| Comment(4) | TrackBack(0) | レコード紹介:E〜I | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月24日

どれがベスト? 〜 ボールト/ホルスト:惑星

 
ホルストの”惑星”はバッハ、ベートーヴェン、モーツァルト
とは同列に語れないものの比較的好きな曲で、何枚も買ったり、
売ったりしてきた。

ただでさえ、このレコードは、”音がいい”からと複数枚持っ
ていて、何枚も売ったにもかかわらず、いつの間にか増えてし
まう。

何枚あってもよく聴くレコードはいつも英デッカのメータ盤か、
英EMIのサージェント盤、プレヴィン盤と決まっている。
(初期盤にハマる前はデュトワ盤だった)

サー・エイドリアン・ボールトはこの曲の初演者で5回も録音
している。

@BBC交響楽団(1945)
Aロンドンフィルハーモニックプロムナード管弦楽団(1953)
Bウィーン国立歌劇場管弦楽団(1959)
Cニューフィルハーモニア管弦楽団(1966)
Dロンドンフィルハーモニー(1978年)

レコードの整理で、このうちLPになってからの4枚を持って
いることに気が付いた。

 今頃気づいたの!

のご意見はあろうかと思いますが、今回ばかりはさすがに本人
も、これは持ちすぎだろうと反省し、聴き比べて選別しようと
思った。


手持ちで一番古いのは米ウエストミンスターのモノラル盤で、
レコーディングは英Nixa。

1WL5235j.jpg
米WESTMINSTER WL5235

ピシッ、ピシッと弦が粒立ちがよくリアルで、”松脂が飛ぶ”
は、このレコードの方がピッタリくる感じで、ボールトの指揮
もキビキビと俊敏で勢いがあっていい。

モノラルのため、広がりがないのが恨みだが、ギュッと凝縮さ
れた密度の高いサウンドは魅力的。タンノイオートグラフで是
非とも聴いてみたくなった。


次いで同じウエストミンスターのステレオ盤。これは再発盤な
ので、レコードとしては最初から分が悪い。

2WST14067j.jpg
米WESTMINSTER WST14067

弦セクションがバーっと広がりしなやかさは魅力的だが、厚み
が不足しやや薄っぺらな印象。演奏も変に緩急がつきすぎて活
き活きとした音楽が流れず、変な停滞感があって今ひとつノレ
ない。

演奏と関係ないが、木星の途中でB面にしなければならないの
は本盤だけ、ここでの反転には大いに不満が残る。

長くなるので次回につづく。


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posted by メタボパパ at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | レコード紹介:E〜I | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月23日

ピアノの発表会に向けて 〜 カラヤン/ワルトトイフェル:スケーターズ・ワルツ

 
6歳の娘が7月にピアノの発表会があるので、毎日、目に涙を
浮かべながら練習している。

音楽を聴くのは好きだが、楽器を弾いたことがなく、楽譜も読
めない私は、奥さんの厳しい言葉に何もそんなに怒らなくても
と思うのですが、娘はとにかく頑張っている。

その曲目は”スケーターズ・ワルツ”。

〜 SAX2404j.jpg
カラヤン/ワルトトイフェル:スケーターズ・ワルツ
英コロンビア SAX2404

この曲を練習し始めた頃からこのレコードを欲しいなあと思い
つつも、ちょっと高いので躊躇していたが、kaorin27さんがこ
のレコードをご紹介されていて、後押しされる形で購入した。

いつもは届いたレコードに冷ややかな奥さんも、この曲をかけ
たら、

 あら、この曲買ってあげたの。きっと喜ぶわよ。

と機嫌がいい。

娘と一緒に聴き始めると、パーっと顔が明るくなり、

 あーっ!私と同じ曲。 この人、結構上手ね。

って、何故か上から目線の発言。

この娘、ハスキルのキラキラ変奏曲の演奏には、

 この人、先生のいう通りに弾いていないよ。
 全然ダメじゃん!

と言い切った過去を持つツワモノ。

それはさて置き、この”スケーターズ・ワルツ”、カラヤンは
娘がピアノで練習するようなこんな曲でさえ全力で対峙し、こ
ちら側にも緊張感を要求し、チトやり過ぎの感もあるが、聴き
終えると心地よい充足感で満たされる。

音はさすがにBS盤の底力を見せつけ、昔のアンプについて
いたラウドネスを入れたみたいに豊かで厚い響きがいい。

娘も

 こういう風に、波みたいにやるんだね。

って言いながら手で表現していたし、ピアノを弾くときに身体
をくねくねさせ背中が唄っていた。一緒に聴いていた息子も、

 これはダンスだから踊るようにするんだよ。

と言いながら一人舞踏会をしていた。

子供たちなりに感じることがあるようなので、自由に解釈して
もらって楽しんで欲しいと思う。

やっぱり、音楽は音を”学ぶ”のではなく、”楽しむ”ものだ
からいっぱい楽しまないとね。
 

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posted by メタボパパ at 01:06| Comment(5) | TrackBack(0) | レコード紹介:W〜Z | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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